第10話  さらば手塚国光



リョーマが走っているところに現れた人物は、元青学の部長、大和だった。
「あんた、誰?」と不審そうに聞くリョーマ。
その頃、不二は、3番コートと5番コートの入れ替え戦のオーダーを見て、はっとしていた。
手塚の相手が大和部長だったからだ。

鬼は、選ばれなかった亜久津に「もっといい死に場所を用意してやる。」と説明。

それぞれの思いを秘めて、いよいよ3番コートと5番コートの入れ替え戦が始まった。
リリアデント・クラウザは、おしくも敗れてしまう。
しかし、勝った高校生に「こいつは強くなるな。」と言わせる。

白石・切原のダブルスは、危なげなく勝ち、いよいよ手塚と大和の試合になる。
大和は「忘れ物を渡してきます。」と言って試合に臨むのだった。
勝った切原は、手塚に
「手塚さん、楽勝っスね。」と声をかける。
どうやら、切原も手塚には一目置いているらしい。
だって、さんづけで敬語だもん。

大和と向き合う手塚。
「優勝おめでとう。しかし、どうしてこんなところにいるんです?ドイツのプロからスカウトがきているそうじゃないですか。」
と、大和に言われてしまう。
しかし、手塚は、
「今は、選抜ジュニアとしてベストを尽くしたい。」
と答え、「今度は全日本の柱ですか?」と大和に言われる。

その頃、負け組は、入道コーチから鉛入りの筋力強化ラケットを使っての特訓を受けていた。
がむしゃらにラケットを振るリョーマ。
頭の中には、朝大和から言われた言葉がリフレインしていた。
「今日、手塚君と試合します。見に来ませんか?日本での最後の試合になるかもしれませんよ。」
(この辺り、原作にはないシーンだよね。手塚と大和部長との試合をリョーマが見に行くことも大和部長がリョーマに会いに行くこともなかったはず・・・。)

手塚に押される大和元部長が繰り出したのは、とっておきの技。
打球がすり抜けるように感じる球。
手塚がからぶりしてしまう。
インサイトで見破ろうとする跡部。
「幻ですよ。キミが追っているボールもキミが背負っている柱も。手塚君、君は人一倍責任感が強い。でも、もう君自身のために戦ってもいいんじゃないでしょうか。」
と諭す大和。
しかし、「負けるわけにはいきません。」とあくまでチームの勝ちを優先する手塚。

手塚が手塚ファントムでボールをはじき出しているのを見て、「無理するんじゃねえ。また腕を傷めたらどうする!?」と叫ぶ跡部。
無理を続ける手塚に大和が昔の話を聞かせる。
チームのために無理をしてリハビリに苦しんでいた自分を救ってくれたのが手塚だったこと、だからこそ、手塚には自分のようにはなってほしくないことを。
肘の手術の後を見せながら、
「ぼくみたいにはなってほしくない。そろそろ自分のために試合してください。」と。
跡部が叫ぶ。
「頭はお前だけじゃねえ。もっと俺たちを信用しろ。」

そのみんなの気持ちに応えるかのように手塚が笑う。
「楽しませてもらってもいいですか?テニスを。」

そして、手塚がチームのためではなく自分のために試合をすることを決めたその時、リョーマが試合を見るために現れた。
入道コーチに
「行け!」と言われてやってきたリョーマ。

手塚が大和の技を破る。
それを見ていた種子島が「まだやろ。あんなもんじゃないやろ。あいつの力は。」と徳川に意見を求める。

手塚の脳裏に中学時代の様々な試合がよみがえる。
全国優勝した優勝旗、リョーマの胴上げ。
それらを再度認識したとき、(俺がやるべきことは、すべて終わった。)と確信するのだった。

手塚をものすごいオーラが包み込む。
天衣無縫の極み!
手塚の渾身の零式ドロップショットが勝負を決めた。

「ありがとうございます。」と感謝する手塚に大和が言う。
「その信じる道に身を任せるのも悪くないですよ。」と。

手塚のすさまじいまでの力を目の当たりにして、切原は「追いついてやるぜ。必ず!」と決心する。
(本当に手塚って他校の後輩にも他校の同級生にも影響力が大きいね!!)
跡部も「行ってとっととプロになっておけ!俺もすぐに追いかける。」なんて言っちゃって!!
どんだけ手塚の追っかけなんだよ!
(いや〜ん、ライバル多いね。不二様、負けないで!!)

見に来たリョーマに大和が
「見に来てくれたんですね。君も君の信じる道を歩んでください。」と言う。
リョーマは、
「いい試合だったっス。」
と大和に答える。
この試合は、手塚にとっては、旅立つための区切りの試合、大和にとっては引退試合だったようだ。

リョーマは、みんなに笑顔を向けている手塚にそっと「チース!」と声援を送るのだった。

ちょっくら原作とは違うシーンが入っていて、新鮮でしたが、不二様が登場しないのが残念でした。


来週は、跡部たちの試合。

手塚を送り出すための不二VS手塚の試合は、最後かな??

首を長〜〜〜くして待っていたアニメもあと3回になっちゃった。
あっという間だね。
6月22日には、アニメのDVD第2巻が発売されるからアニメでは描かれなかった真田VS幸村の試合も見れるしね。
真田VS幸村がOVAになったのに、不二VS手塚は、アニメ本編で描かれるのね?






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